プロフィール

齋喜 逸江(さいき ときえ)

 

年齢:33

 

性別:男性(FTM)

 

取得資格:・介護福祉士

     ・メンタル心理カウンセラー

 

職業:介護職(現在、老人ホームにて勤務)

 

 

1986年、埼玉県飯能市で「次女」として生まれる。

 

【幼少期から小学生】

性別にあまり違和感は感じていなかったが、遊ぶものは男の子が遊ぶようなものが多かった。高学年になると、赤いランドセルが嫌だった。また、着るものはジャージなどボーイッシュな服装が多かった。

 

【中学生】

制服のスカートが嫌でたまらなかった。部活の先輩から冗談半分で「〇〇さんと付き合ってるんでしょ?」と言われ、先輩たちから私は女性が好きだと思われていた。友達が彼氏や好きな人の話をするため、周りに合わせ異性と付き合ってみたりもしたが、好きになれずすぐに別れてしまった。その頃の私は、男女どちらにも恋愛感情は抱いていなかった。

 

【高校生】

私は、ただ後輩に優しくしていただけだったが、友達から「後輩に尊敬されてるからって優しく接したり、気にかけたりしてるけど、普通の優しさじゃないよね?彼女みたいな扱いだよ。」と言われ、そこから私は「自分はおかしいんじゃないのか」と思い始めた。

後輩から「かっこいいですね!」と言われることは、嬉しかった。

この頃の私は、性別に違和感を感じ始めていたが自分と向き合うことはせず、部活に没頭していた。

 

【専門学生】

ドラマの再放送で「金八先生」(上戸彩さんが演じる性同一性障害の役)を見て、私もこれだと思い確信したが誰にも打ち明けられずに一人で苦しんでいた。

また、初めて女の人を好きだと思い同性の人とお付き合いを始めた。付き合っていることも内緒にしていたが、両方の親からは怪しげに思われていた。この時、私は男性として見られたいという感情を抱いていた。

 

【社会人】

両親に初めて好きな人を紹介するも受けけ入れてもらえず、車中泊をしたり・一人暮らしをすると言って一緒に住んだりしていた。

平成25年2月に予約なしで診察してもらえるところをネットで探し精神科へ受診し、平成26年3月に性別違和(旧:性同一性障害)の診断書をもらう。

病院へ通い始めた頃、仲の良い友達にはカミングアウトをし、診断書をもらってから両親にカミングアウトをした。

1年かけて自分史(生い立ち・家族構成など)を確認したり、治療の進め方の説明を受ける。

平成27年1月にホルモン注射を開始する。注射をしてから2ヶ月後、両親に「注射をそろそろしたい」と話し承諾してもらう。

平成28年9月にセカンドオピニオンへ行き、英文の診断書取得。
平成29年2月21日にタイのヤンヒー病院にて性別適合手術。
平成29年5月1日 戸籍上の性別が女から男へ変更される。

 

【現在】

介護の仕事をしながら、休みの日に啓発活動やイベントを二ヶ月に一度のペースで開催しています。

両親は、私のことを少しずつ受け入れてくれるようになってきました。

付き合っていた彼女と結婚して、マイホームを購入しました。